生年月日 | 1995年3月20日 |
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出身地 | 大阪府吹田市 |
コロプラ入社 | 2022年4月 |
所属団体 | 日本ゴールボール協会 |
宮食行次は、小学校5年生で「網膜色素変性症」との診断を受けた。そのことを、自分ではあまり覚えていない。生まれつき視野が狭く物が見えにくかったものの、生まれたときからの症状だったので病気だとは思っていなかった。初めて自覚したのは高校生の頃、ひとりで眼科に行き、特定疾患受給者証を渡されたときだという。
宮食とゴールボールとの出会いは2017年の12月、日本ゴールボール協会が主催する人材発掘プロジェクト「ゴールボールキャンプ」に参加したときだった。
初めてアイシェードを着けて試合をした宮食は、見えない状態で競技する感覚に驚く。
守備は散々だったが攻撃に関しては最初から上手くいき、当時の男子ゴールボール日本代表の監督からそのセンスを認められたことから東京2020パラリンピック出場を目指してゴールボールに打ち込み始める。
経験のない状態で大会まで期間もないなか、指導者に恵まれたことで着実に実力をつけ、東京パラリンピックへの出場を果たす。
しかし、5位という結果に終わったことで葛藤が生まれた。このままでは勝てない。
次のパリ2024パラリンピックでは金メダルを目指す。その決意のもと、競技に集中できる環境を求めてコロプラに入社。
2023年8月に行われた世界大会、日本代表はバーミンガム2023IBSAワールドゲームズで優勝してパリへの切符を勝ち取る。日本ゴールボール界で初の快挙となったこの大会で、宮食はチームの得点王として勝利に大きく貢献した。
パリ2024パラリンピックの前から「金メダルを取る」と宣言していた宮食だが、満を持して挑んだパリでその言葉通りに金メダルを獲得する。
目標は達成した。次の目標は2028年のロス大会。男子ゴールボール日本代表として、パラリンピック連覇を目指す。