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サーバーサイドエンジニア実践研修の全貌 〜新卒研修リポVol.6〜

こんにちは! 新卒エンジニアのダシです! 大学時代はサークルでWebサービスの開発・運用をしたり、個人的にもオンラインゲームのツールを作成したりとWebの開発に注力していました。

そんな僕がなぜゲーム会社である弊社にエンジニアとして入社することになったのか......はひとまず置いておき、新卒研修についてリポートします!

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新卒研修の全体像 〜デバッグ研修からブートキャンプまで〜

サーバーサイドエンジニア研修について詳しくお伝えする前に、まずは、新卒社員研修の全体像をご紹介します。

1 デバッグ研修

これぞゲーム会社!
まだ世に出ていない開発中のゲームをひたすらデバッグ(バグを見つけて改修)する研修です。ゲームが大好きな僕は、これだけでもう「入社して良かった!」と思いました。

ゲーム中に出てきたバグを分類し、詳しい状況や発生する条件などをまとめていきます。バグ以外にも気になった点やこうしたらもっと面白くなるのでは、といったポイントも書き出します。

このデバッグ研修で感動したのが、なんと言っても「デバッグ画面」でした! ざっくり言うと開発者専用の画面のことで、これを使って状況の確認や様々なコマンドの実行をしていくのですが、プロの現場でしか見られない画面を見ると、結構感動しました。
新卒である僕らは一部のコマンドの実行のみ許可されていましたが、配属されてからは、あんなコマンドからこんなコマンドまで(技術情報につき残念ながら言えませんが!)実行できるようになります。

デバッグはどんな開発にもつきものですが、多くのユーザーさまにプレイいただくゲームを作るコロプラでは、リリース前に行うデバッグが非常に重要になります。 また、「世に出ていないゲームをする」と言っても仕事としてプレイしているため、この研修ではデバッグへの姿勢やフィードバックの文など細かいところまで厳しく指摘されました。研修を通して現場のリアルを感じ取れ、短期間で非常に多くのことを学べたと思います。

2 合宿研修

デバッグ研修の後は社会人としての基礎力を身につけるためのマナー研修などを受けて、それから3泊4日の合宿に行ってきました! 宿泊先はコロプラグループ第2の開発拠点である「COLONY 箱根」です。

内容としてはウォークラリーなど身体的になかなかキツイものもありましたが(笑)、全体的にゲーム感覚で楽しめるものが多く、そこから学ぶこともたくさんありました。

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3 職種別研修

全体研修のあとは職種別研修を受けました。職種はエンジニア、デザイナー、プランナー、サウンド、総合職の5つです。

僕が受けたエンジニア研修は大きく4つに分けられます。
【技術に関する基礎的な講義】
→ 講師は入社2年目の先輩からマネージャークラスの方まで様々な方に担当いただきました。
【サーバーサイドの実践研修 】
→ この記事のタイトルにもなっている、社内ツールを作るサーバーサイド研修。『最終評価で1位になれば実際に社員が使うツールとしてリリースできるかも!』ということで、モチベーションも最高でした。(詳細はこの後の「サーバーサイド研修の全貌」で!)
【ゲームプログラマーの実践研修】
→ 詳細は同期のハルがリポートしているので、こちらをご覧いただければと思います。
【先輩社員による講話】
→ 多くの先輩社員から、現場での仕事内容やエンジニアとしての過ごし方、新卒へのアドバイスなどをお話しいただきました。とても有益な情報がぎっしり詰まっていて、しかも、面白い! 質問する時間も十分に設けられているため、気になることはなんでも聞けました。

4 クリエイターズブートキャンプ

ブートキャンプはエンジニア、デザイナー、プランナーを混ぜたチームでそれぞれゲームを作って競う研修です。
今年は今までと違い、「コロプラのゲームキャラクターを使ったゲームを作る」という内容でした。これは、すでにあるキャラを使えるからこそのメリットも多いですが、逆にキャラに縛られアイディアが生まれない......といった苦悩もありました。
IPということでリリース判定もかなり厳しくなりますが、同期は皆モチベーションがめちゃくちゃ高く、「自分たちのチームこそリリースするぞ!」と意欲満々で挑みました。

そして、結果的にリリースされたのが『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』のスピンオフゲーム『誤字に願いを』でした! リリースされたときの様子についてはこちらに詳しく書かれていますので、ぜひご覧ください。

サーバーサイド研修の全貌

話は戻りますが、ここから記事タイトルにもなっている「職種別研修」のサーバーサイド研修について詳しくリポートします!
この研修では、1人1人が「社内用のスケジュール調整サイト」を作りました。評価は中間と最終の2回あり、評価基準は「使い勝手の良いもの」でした。
そして追加条件として、フレームワークやライブラリはすべて使用不可! jQueryもBootstrapも使えません。これには新卒一同ビックリです。実際に開発してみて、この条件が一番難しかったと感じました。

今回の開発言語は弊社の主要言語の1つであるPHPでしたが、僕は学生時代Ruby on Railsしか触っていなかったためPHPの作法を覚えるのに少々苦労しました。しかし、フロントエンドのほうはある程度経験があったため、そちらに全力を尽くす方針で開発していきました。

タスク管理をし、優先度を付けて順番に消化していきました。実装したいことが山ほどあり、時間も限られているなか評価者に「おっ!」と言われるような機能を入れ込むために様々な工夫を凝らしました。

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サーバーサイド研修、中間評価の結果は......!

開発は順調なペースで進み、いよいよ中間評価です。デザインに凝った人もいれば、基本的な機能を先に実装した人、一つの機能にこだわって作っている人もいました。また、レスポンシブ対応まで完璧に実装してきた人もいて、デザインに注力していた僕としてはかなり焦りました。

そんなライバルがいるなか、中間評価の結果は、なんと1位!

こだわって作った機能の1つが評価者の方々に刺さったのか、高評価をいただきました。ちなみにこの結果の上位5名は、ブラッシュアップ期間として追加で作業する時間が設けられます。ライバル達とさらに差を付けられるというわけです。

そんな嬉しい結果に終わった中間評価ですが、まだ最終評価が残っています。気を抜けません。この時点ですでに基本的な機能はできていたので、新しい機能を付けるか、すでにあるものをブラッシュアップしていくか、期間も残り少なかったためどちらかを選択しなくてはなりませんでした。
そして色々考えた結果、僕は機能追加のほうに舵を切り、最終評価の日まで開発していきました。

サーバーサイド研修、最終評価は......

いよいよ......いよいよ最終評価です!

先に言いますが、結果は3位でした!
フィードバックとしては主に以下の2点です。

「UIが古くさい」
「機能は面白いけど、使いやすくはない」

グサッ!

と来ましたが、その通りです。
自分でも薄々感じていましたが、中間評価で1位を取ったという慢心からUIはそのまま開発していました。これが、ブラッシュアップではなく機能追加に舵を切った結果です。

この結果を踏まえて、1位、2位のものと比べてみて気づきましたが、僕は実際にプレイする人のことを深く考えず「自分にとって便利なもの」を作っていたのだと感じました。
実際、1位の人は機能としては基本的な機能+αといったものでしたが、UIのわかりやすさや使いやすさがピカイチでした。しかもデザインが可愛い! 2位の人も機能やデザインが完璧で、使う人の目線移動が自然になるようにUIが考え抜かれていました。

ほかにも様々なフィードバックをいただきましたが、そのすべてが納得のいくもので素直に受け止めることができました。そして、なぜ3位になったのか考えることで、多くの教訓を得ました。

サーバーサイド研修のあとのゲームプログラマー研修でも、悔いが残る結果になりました。「発想はいいね!」と言っていただけたのがせめてもの救いです。しかし、サーバーサイド研修の反省から、ゲームプログラマー研修ではプレイヤー目線のわかりやすいゲームが作れたかと思います。肝心な面白さは別として......。

最後になりますが、この研修では学生時代では得られなかった多くの学びがありました。何度も受け直したいと思えるほど内容も濃く、それによって数週間で飛躍的に成長することができ、勉強したいことも増えました。

全体を通して、コロプラの新卒研修はゲームでいう「レベルデザイン」がしっかり考え抜かれています。基本的に、1つのステップの中にまず「学ぶ」があり、ステップの最後に「実践」がついてきます。最初は簡単なステップで段々と難しくなっていくわけですが、この難易度の上がり方が本当に適切に設定されており、誰がこの研修を受けても目標となる技術力を得られる仕組みであると感じました。
ゲームにおいて重要なレベルデザインを取り込み、新卒の立場になって考え抜かれたであろうこの研修は、本当に面白くコロプラらしい研修だと思いました。

あ! そういえば、コロプラに入社した理由を書いていませんでした!
すべて話すと長くなるので端的に言うと、インターンや会社訪問を経て、単純にめちゃくちゃ相性が良いと思ったからです! 人の良さ、技術力の高さ、プロダクトの面白さ、すべてにおいて僕にとって最高に魅力的だったんです。

また、研修を受けてみて気持ちはさらに高まりました。何度でも言いますが、最高の研修でした!

長くなりましたが、今回はここまでです。
2017年新卒の今後の活躍にご期待ください!

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