未経験の分野にも果敢に挑み
キャリアの幅を広げる
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アニメプロデューサー
H.I
現在の業務内容
今は、アニメプロデューサーと宣伝プロデューサーを兼務しています。プロデューサーとして事業を立ち上げ、成功に導くことを目的に日々さまざまな企画を立案しつつ、組成している製作委員会のまとめ役も担当しています。
現在担当しているTVアニメ『アリス・ギア・アイギス Expansion』では、コンテンツに関連している作品や物販、宣伝物にはすべて関わっています。仕事を行う上で、自分が携わっているタイトルのことを詳しく知るのは当たり前ですが、さらに自分自身がファンのひとりになるつもりで遊び続けることも大事にしています。これは、監修判断等の基本になる部分として、大いに役立っていると考えています。
またアニメプロデューサーの仕事は、円滑にプロジェクトを進めるための潤滑油であると考えています。クリエイターの方々は強い信念を持って、作品や世界観を生み出しているからこそ、意見が異なる場面も多くあります。そのようなときに、調整をするのもプロデューサーの役目のひとつです。「スムーズに物事を運べて、人に壁を作らず好かれやすいプロデューサー」を意識しながら仕事に取り組んでいますね。
入社のきっかけ
入社以前はテーマパークのキャストやアパレルブランドの接客など、さまざまな仕事を経験しました。その後、音楽が好きで音楽関連の学校に通っていたことやバンド活動をしていた経験を活かしたく、音楽関連の広告会社に転職をしました。
ただ、このときはちょうどYoutubeなどの映像メディアが注目され始めた時代で、いわゆるインターネットの波が業界に押し寄せてきていました。
「これからはインターネットが主流になってくることは間違いない」と感じて、思いきってスマートフォンアプリ関連の会社に転職することを決めました。
前職ではブラウザゲームのプロデューサーやマーケティング、カスタマーサポートなどの仕事を兼務していました。元々当時のコロプラのマーケティング部に友人がいて、それがきっかけでマーケティング部の上長と話す機会があり、コロプラについての話を聞いたときに、よりスキルアップできると思ったのがきっかけで入社しました。
やりがいを感じていること
僕の原点のひとつとして、テーマパークのキャストをしていた時代に経験した「目の前にいるお客さまに喜んでいただく」ことが、すごくうれしい体験でした。
お客さまから笑顔のアクションを返してもらうことが僕自身の生き甲斐にもなりましたし、そういう想いが一切ブレることがなかったので、これまで歩んでくることができました。
そして、それを制作スタッフたちと共有して喜び、さらにチームとして制作のパワーに還元するという流れは社内でも浸透しています。TVアニメ『白猫プロジェクトZERO CHRONICLE』の宣伝プロデューサーを担当していた頃、ファンイベントなどで直接ユーザーさまから声をいただけたときにすごく励みになり、やり甲斐を感じました。
これまでのキャリアパスについて
入社当時は『白猫テニス』でプロモーションコンセプトの担当をしていました。そのうちクロスメディア展開を行うようになり、コラボ担当をしていた時やファンミーティングを実施する時は、何十社と営業をかけて回った思い出も色濃く残っています。
もともとは1タイトルの宣伝担当で、未経験の世界に踏み込めない人間でしたが、ライセンスチームを率いることやアニメプロデューサー、イベントの立ち上げと、さまざまな業務に挑戦する機会を与えていただき、未経験のことでもひたすら挑戦することで、自分の新たな得意を発見できたと感じています。
すべての仕事をもちろん100点で進められることはないのですが、ミッションをこなしたときの達成感は醍醐味のひとつです。そういった意味では会社がチャレンジさせてくれる限り、どんな業務でもチャレンジしていくマインドに変化していきました。
実際、アニメプロデューサーは他社さんも含め、スタッフや関係者が多く、当初は不安もありました。しかし、会社も信頼して任せてくれたわけですし、幸い周囲の協力もいただけています。プロジェクトのリーダーとして人を率いる立場になったことで、責任感を強く持つようにもなりました。それこそTVアニメのプロジェクトには数百人が関わっていて、かなりの量、速度感での判断が要求されるので、そこで視野の広がりやコミュニケーション力など、さらに鍛えられた部分は多いですね。
失敗を恐れず、新しいことでもチャレンジしてみること。これが自身の成長につながっているのだと思います。
今後やりたいこと
ここ数年は感染症の影響でリアルイベントが開催できる状況ではありませんでした。僕自身、クロスメディア展開をする中で、今後はお客さまと直接コミュニケーションをとることができる、オフラインのイベントを仕掛けていきたいと考えています。作品をより深く楽しんでいただくきっかけになることはもちろんですが、やはり、自分たちスタッフもそのコンテンツに関わる人間として、直接ユーザーの方々と接触できる場所はモチベーションアップにも繋がりますし、それによって作品がより良いものになるからです。
また、自分の経験や考え方を社内の若い人達にも伝えたい部分もあり、それを成長の糧にして欲しいです。エンターテイメント作品を世に伝えるには効率的な考えも必要ですが、同時にお客さまの愛、心理を知ることも必要になります。
数多くのエンターテインメントや人に触れて欲しいと考えています。
自分をポジティブにしてくれること
現在の業務では、さまざまなタイミングで判断を求められることが多く、常に仕事モードへスイッチを入れられる状態にしています。ですが、考えが煮詰まったときは業務を早めに切り上げて、スパや運動などでリフレッシュをしたりします。環境を変えることは物事を考えるのに適しているというデータもあるみたいで、オフィスでずっと悩んでいたことも環境を変えた瞬間にパッと解決策が思いついたりするものなんですよね。
また、コロプラは部活動も充実しています。僕はフットサル部やラジオ体操部に入っており、部活を通して他部署の人達と交流するのも楽しみのひとつです。普段の業務では関わりの少ない部署の人と話すと、「えっ、そんな業務をやってるんだ!」とか「この部署に助けられているのか!」みたいな発見もあって、こちらも自然と気合いが入ります。自分的には運動は仕事の能率を上げてくれる実感があるので、今後も続けていきたいと思っています。
これから入社する方へ
宣伝・プロデュースに関しては、決まった正解がありません。自分自身で積極的に考えてコンテンツに触れ、"信念を持ってやりきる覚悟を持つ"ことが何よりも大事です。自分で企画を出し、それを最後まで実行しようとするパワーこそが重要な資質で、その信念・パワーを持ちつつも、スタッフの方々と良い関係を作り、維持をする。また、エンターテインメントは楽しんでいただくお客さまがいなければ成立しない仕事です。まずは自分もさまざまなエンターテインメントに触れてユーザーになる必要もありますし、応援してくださる方を喜ばせたいという想いを常に持ち続ける必要もあります。そして、プロデューサー業務においては、"俯瞰して物事を見ること"も大事なことで、そのためにはコミュニケーションを取ることが好きなことも重要だと考えています。
色々な人から本音を聞き出すのは決して簡単なことではありませんが、その本音がきっかけで解決することも数多くあります。仕事の相手は自分と同じ人間。トラブルが生じることはもちろんありますが、そのときはお互いコミュニケーションをとって本音を汲み取り、もっとも良い案を探る。そういうスキル、心持ちがあることは重要です。調整役は何かと対人関係での悩みが生じることがありますが、冷静さと明るさを保ちつつ動ける方がピッタリだと思います。