長年リハビリを続けていた箇所に、今度は癌が見つかる―――。

今井航一（いまい こういち）は、車にひかれて負傷した箇所を、今度は癌で切断することになった。

しかし、どんなに辛いことも前向きに捉えて推進力に変えていく。
心の折れるような辛いことがあったからこそ、今の自分があると信じているから。

脚の切断がなければ、カヌーにも出会わず、自分らしい生き方を見つけることもできなかった。
これから先の人生を自分の望む生き方しかしないと心に決め、そこで命を燃やし続けるために、コロプラのアスリートとなった。

"自分に勝つこと"。
今日より明日は前進しているように、1日1日を過ごしている。

最高の人生とは、目に見える価値ではなく、本気の自分であり続けられることだ。
この人生を、力の限り生きたい。たしかに、ここで生きたと思いたい。
今日も何一つ手を抜かずに、最高の自分を目指してパドルを握る。